ルワンダの学校を支援しよう

 ルワンダでは1994年4月~7月にかけて、国民の約1割に当たる80万人から100万人が犠牲となるジェノサイド(大量殺戮)が起こりました。

同じキニヤルワンダ語を話し、同じ生活習慣を持ち、婚姻も行いながら、長い間共存してきたツチ族とフツ族の間にこのような悲劇が起こった原因には、国内外からの意図的なツチ族とフツ族の区別の誘導と憎しみの増幅がありました。若者たちの中には、フツ族の急進派グループの民兵「インテラハムエ」に入り、ジェノサイドの先頭に立っていた者も多くいました。私たちは、この地で二度とこのような悲劇を繰り返さないため、ルワンダの青少年の教育に少しでも力になれたらとの思いで、ルワンダの学校を支援することを決めました。

 もちろん、この支援を続けることで、自分たちも、平和をより深く理解し、それを維持することの大切さを学びたいと思っています。ルワンダ人は、アフリカの中でも、命令には従順で、勤勉に物事をきっちりとこなすことから、アフリカの日本人とも言われています。NOと言うのが苦手で、YESの返事の中で、その場面やニュアンスからお互いの真意をくみ取る習慣を持っているところも良く似ています。ルワンダの平和の維持を考えることは、日本の平和の維持を考えることにもつながっていくと確信しています。

  私たちのグループ「ルワンダの学校を支援する会」では、支援相手が目に見える援助

を自分たちの身の丈に合った形で行なうことをこころがけています。上から下への援助ではなく、横の助け合いを通じて、民と民のつながりを深めて行けたらと考えています。

 現在、私たちが支援している学校は、ルワンダの西端にある「コンゴナイルスクールセンター」で、そこに今までなかった中学校をつくる援助などをしています。

 そのために、街頭募金を行なったり、アフリカ理解のための講演会を開いたり、書き損じハガキや切手を集めるといった活動をしています。

 

コンゴナイルスクールセンターの子どもたち
コンゴナイルスクールセンターの子どもたち